【FX市況情報】2012年2月20日 FX市況情報 2012年02月20日 本日ここまでは今晩のユーロ圏財務相会合でギリシャに対する 第二次支援が承認される見通しとなったことや 週末に中国が預金準備率を引き下げるとのニュースを背景に、 週明けはリスク選好ムードとなり、寄り付きから買いが先行し、 ドル円は一時79.88まで上昇し、ユーロ円は105.74円まで上昇しました。 8時50分に発表になりました国内貿易収支が 単月ベースで過去最大となる赤字額となりましたが、 ある程度織り込んでいた材料でもあり、 材料出尽くしからドル円は急速に伸び悩む動きとなりました。 また、その他通貨ペアも朝の高値からは一服する動きとなっています。 【主要通貨の過去5日間平均トレンド】 豪ドル > NZドル > ポンド > ユーロ > ドル > 円 【本日のイベント】 23:30 ユーロ圏財務相会合[ブリュッセル] 23:30 仏短期証券入札 米国市場休場[プレジデンツデー] ※本日米国市場は休場となりますが、 注目のユーロ圏財務相会合が23時30分から控えています。 【各通貨ペアのテクニカル分析による見解】 【ドル円】 先週末の時点でも過熱感がでており、 急騰後の週末、注目イベント前、米国3連休となっていたので、 先に調整が入るかと見ていましたが、 先週末のドル円は引け前に介入のあった10/31高値79.52円を試し、 79.61円まで上昇しました。 本日は朝から買いが優勢の流れとなり、週末の高値を更新する 79.88円まで買われましたが、80円を手前にして失速する動きとなり、 現在は79.50円付近での推移となっています。 今晩のユーロ圏財務相会合を控え、 さすがにここから朝の高値を更新することは考え難く、 特に何もなければ、横ばいの動きが継続すると見ています。 問題は23時30分のユーロ圏財務相会合の結果になりますが、 もちろん蓋を開けてみないと解らないのですが、 朝の動きを見る限りではすでに目先の高値を出したようにも思え、 無事イベントを通過したとしましても、 朝の高値を更新する可能性は低いのではないかと見ておりますし、 また高値更新の動きがあったとしても、 節目80円や昨年8/4高値80.23円までかと考えています。 仮に朝の高値が目先このまま残るようですと 2/1安値76.02円と本日高値79.88円の調整幅は下記が考えられます。 23.6%押し 78.97円 33.3%押し 78.60円 38.2%押し 78.41円 50.0%押し 77.95円 調整が入るとなりますと、23.6%はまず試しにいく可能性は高いと思いますが、 トレンドが強く出ていますので、38.2%押し付近までかと見ています。 また、78.30円付近は以前強いレジスタンスでしたので、 この付近のサポートは強いと考えられます。 【ユーロ円】 先週末のユーロ円はまだ取り残していた上値目標値の まずはN計算値の104.41円を達成し、 そして本日はV計算値の105.16円、 (また先週末にも書きましたが、2/9からのもみ合いの 上限下限ラインで約1.6円幅の倍返しである105.10円付近)も取りきり、 さらに105.74円まで上昇しましたが、ここで息切れとなりました。 本日の高値は12/2高値105.67円とも重なりますので、 ここはレジスタンスラインとして今後も注目しておきたいところです。 現在は105円を挟んでの動きとなっていますが、 こちらも今晩のイベントの結果が注目されます。 ユーロは一番結果に直結する通貨でもありますので、 難しいところではありますが、 このままイベントを通過しても朝の高値が残るようですと、 1/16安値97.02円と本日高値105.74円の調整幅は 23.6%押し 103.68円 33.3%押し 102.84円 38.2%押し 102.41円 50.0%押し 101.39円 が考えられますが、ユーロ円は2/9からのレンジ上限ラインが 103.65円付近に位置しますので、23.6%押しラインが特にポイントとなりそうです。 このレンジ上限(103.65円)付近で支えられずに、 中に押し戻されるようですと、38.2%押し102.41円から、 レンジ下限の位置する102円付近が考えられます。 もし好材料がでて、朝の高値を更新するような動きになるようですと、 107円台を意識した動きが考えられます。 【ポンド円】 ポンド円も本日朝から買いが強まり、高値126.81円まで買われましたが、 介入のありました10/31高値127.29円までは届かずに反落し、 現在は126円付近での推移となっています。 こちらも朝の高値がこのまま残るようですと、 1/13安値117.26円と本日高値126.81円の調整幅は 23.6%押し 124.56円 33.3%押し 123.63円 38.2%押し 123.16円 50.0%押し 122.04円 が考えられます。 仮に朝の高値を上抜けるような動きとなりますと、 10/31高値127.29円が意識されそうです。 【豪ドル円】 豪ドル円は先週末は他通貨に比べ、上値の重い動きでしたが、 週末の中国の追加緩和を好感し、上窓を大きく空けて寄り付き、 86.34円まで買われました。 先程、朝の窓埋めが完了となり、 ここで支えられるかがまずは注目されますが、 イベントまでは85円台でのもみあいの動きと見ています。 豪ドル円もイベント後に朝の高値がこのまま残るかがポイントとなりそうですが、 ここで一度調整局面を迎えるようですと、 今年の安値である78.07円と本日高値86.34円で調整幅を計算しますと 23.6%押し 84.39円 33.3%押し 83.59円 38.2%押し 83.18円 50.0%押し 82.20円 が考えられます。 また、今回の上昇の起点とも考えられます1/31安値80.50円から 本日高値の調整幅で計算しますと、 23.6%押し 84.98円 33.3%押し 84.41円 38.2%押し 84.12円 50.0%押し 83.43円 となります。 仮に朝の高値を更新する動きとなるようですと、 節目87円付近から87円半ばまでの上昇が考えられます。 これまでに二転三転していたギリシャ問題も 今晩でようやく一息付くのか注目されます。 仮に合意に至った場合でも、本日のドル円のように、 国内貿易収支が過去最大となったにも関わらず高値を更新しなかったように、 好材料を織り込み済みという可能性も考えられますし、 来週の見通しで書かせて頂きましたが、 何よりもその後、格付け機関によるデフォルト認定のリスクも考えられる為、 過熱感のある現在の状況ではネガティブニュースには特に注意しておきたいところです。 以上、よろしければご参考にして下さい。 PR