ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析 相場の分析について 2014年03月20日 相場の値動きを予測するには、大きく分けてふたつの分析手法があります。 「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」です。 「ファンダメンタルズ分析」とは、主に経済の基礎的指標に注目し、 相場がどう動くかを予測する分析手法のことです。 代表的な指標としては、各国の金利、貿易収支、 経済成長率、物価指数、失業率、マネーサプライなどがあります。 他にも金融政策に関わる要人の発言や軍事的な動き、 企業やファンドの決済需要など、 注目すべき指標をあげればキリがありませんが、 ファンダメンタルズ分析はその国の国力の変化を注視して、 相場を分析する手法と考えておけばいいと思います。 なお、基本的には金利水準が高く、 経済力の大きな国ほど通貨は買われやすくなります。 これに対して、テクニカル分析は 通貨の価格そのものに着目し、過去の値動きから 将来の値動きを予測する方法です。 為替相場を動かす要因は複雑ですが、 唯一絶対的に正しい情報が過去の為替レートです。 ある時点の為替レートはそのときの様々な変動要因を 全て織り込んで形成されています。 つまり、価格はあらゆる情報を数値化した絶対的な指標と言え、 数値により客観的な分析ができるのがテクニカル分析のメリットです。 ちなみにテクニカル分析はさまざまなチャートが用いられるため、 「チャート分析」とも呼ばれます。 では、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の どちらが優れているか？ということについてですが、 これについては優劣ではなく得意分野が異なると考えるといいと思います。 ファンダメンタルズ分析は今後の相場の大きなトレンドを 見定めるのに向き、テクニカル分析は売買のタイミングを計ったり、 ある時点でのレートを予想するのに向いています。 ◆ファンダメンタルズ分析 ・長期の相場予測に適している。 ・売買タイミングはわかりづらい。 ◆テクニカル分析 ・短期だけでなく、長期の相場予測もできる。 ・売買タイミングがわかりやすい。 目的によってそれぞれを上手く使い分けることが大切と言え、 どちらの分析方法も相場が新たに動き出すかもしれない キッカケや節目を見つける道具として考えるのがいいと思います。 しかしながら、ファンダメンタルズ分析では 金利の変動で長期的には相場が動くというトレンドは予想できても、 1日や1週間という短期の値動きまではわかりません。 また、ファンダメンタルズ的には考慮すべき情報がほとんどないときでも、 絶えずレートは変化しており、ポンド円などの値動きの大きい通貨ペアでは 突如として１円程度動くこともよくあります。 そう考えますと、テクニカル分析で短期的な値動きの傾向をつかみ、 取引のポイントを探ったうえで、トレードをおこなった方が成功確率が高いと言え、 当サイトではテクニカル分析を使ったトレード方法を中心にご紹介していきます。 PR
