【FX市況情報】2012年2月1日 未選択 2012年02月01日 本日ここまでは昨日のNY市場の流れを受けて、 ドル円、クロス円ともに上値の重い動きとなっています。 午前中に発表されました中国の1月製造業PMIが 市場予想を上回る結果だったことで、中国株や日経平均などが買われ、 円高の動きはやや緩和されましたが、流れを変えるまでには至らず、 ドル円、クロス円は安値圏で揉み合いが続いています。 【主要通貨の過去5日間平均トレンド】 円 > ポンド > NZドル > ドル > 豪ドル > ユーロ 【本日のイベント】 17:55 独1月製造業PMI[確報] 18:00 ユーロ圏1月製造業PMI[確報] 18:30 英1月製造業PMI 19:00 ユーロ圏1月消費者物価指数(HICP)概算値速報 19:15 ドイツ10年物国債入札 21:00 米MBA住宅ローン申請指数(1月27日までの週) 22:15 米1月ADP雇用統計 24:00 米1月ISM製造業景況指数 24:00 米12月建設支出 【各通貨ペアのテクニカル分析による見解】 【ドル円】 昨日のドル円は76.15~76.41円、本日ここまでは 76.14~76.30円の値動きとの狭い値動きで、 安値圏での推移が続いています。 上値が非常に重くなっている印象で、 これまでの強いサポートラインでした76.55円を レジスタンスラインと考えた、戻り売りスタンスで見ています。 介入警戒感もあり、どんどん下値を追う展開とはなりにくそうですが、 徐々に下値を切り下げていく、ジリ安の展開が続いていくと見ており、 昨年10/31安値75.56円を目指していく展開が考えられます。 尚、昨日も書きましたように76.55円を回復してくるようですと、 76.80円付近や77.00円付近までの上昇は考えておきたいところです。 【ユーロ円】 昨日のユーロ円は1/26高値102.19円と 1/30高値101.44円を結んだダウントレンドをやや上抜け、 一時100.87円まで買われましたが、 その後は急落する展開となりました。 NY時間の1日1時台に99.54円まで売られた後、 その後はやや買い戻しが入りましたが、 買い戻しの力は弱く、本日朝の高値で99.87円までと、 1/30安値99.98円までも戻すことなく、 再び売られる展開となっています。 つい先程99.29円まで売られ、想定していました下値の 99.30円付近を取りきりましたので、 ここから戻りを入れることなく、さらに売り込まれるかは 難しいところですが、 1/16安値97.03円と1/26高値102.20円の調整幅(フィボナッチ)は 下記のようになっていますので、 50.0%押し 99.62円(達成) 61.8%押し 99.01円 66.6%押し 98.76円 61.8%押しの99円付近を目先は目指す展開も考えられます。 ただ、先週の週明け23日の安値(そこから1/26まで上昇)が 99.10円となっていますので、61.8%押し付近のサポートは強いと見ています。 流れは戻り売りスタンスで見ておりますが、 100.25~100.40円付近を上抜けてくるようですと、 流れが変わってくるように思います。 【ポンド円】 昨日のポンド円は120.61円まで買い戻されましたが、 その後はNY時間に119.96円まで売られるなど、 軟調な展開となりました。 本日昼過ぎまでは昨晩の安値119.96円を前に踏ん張っていましたが、 欧州時間に入り、先程この安値を割り込むと売りが強まり、 119.58円まで下落し、ちょうど1/31の安値(3時台)119.58円が サポートとなり、現在は反発する動きとなっています。 ここで踏ん張る可能性もありそうですが、 サポートラインの119.58円を下回っていく展開となりますと、 119.10円付近までの下落がまずは考えられます。 流れは戻り売りスタンスで見ていますが、 ここから戻す展開となりますと119.95円付近、 120.30~60円付近がポイントになるかと思います。 また、1/30高値120.71円、1/31高値120.61円となっていますので、 ここを上回ってくるようですと、流れが変わってくると見ています。 ちょうど先程の安値119.58円と1/31の安値119.58円で ダブルボトムの可能性がありますので、 そのネックラインとなっている1/31高値120.61円ラインには 注目しておきたいところです。 尚、ダブルボトム完成(1/31高値120.61円ライン上抜け)となりますと、 この上値目標値は121.64円となります。 121.10円付近までは買われやすいと見ています。 【豪ドル円】 昨日の豪ドル円は81.51円で戻り一杯となり、 その後は崩れる展開となりました。 本日ここまでの安値は先程の80.55円となっていますが、 1/30安値80.50円がサポートとなり、やや切り返してきています。 また、1/9安値78.07円と1/16安値78.79円を結んだ アップトレンドもサポートとして重なってきますので、 80.50円付近のサポートは強いと考えられます。 まずは踏ん張れるかに注目していますが、 ここで止まらないようですと、目先は80.00~80.20円付近、 さらに崩れるようですと、1/30安値80.50円から戻り高値81.51円(昨日)の 倍返しである79.50円付近も下値目標値として考えられます。 豪ドル円は81.25~昨日の高値81.51円付近が 特に上値が重い(抵抗が強い)と見ていますが、 この80.50円付近のサポート後、買い戻しが強く、 昨日の高値81.51円を上抜けてくる展開となりますと、 ポンド円同様にダブルボトムの完成となりますので、 その時は流れが変わってくる可能性がありますので、注意が必要です。 以上、よろしければご参考にして下さい。 PR
【来週の為替相場見通し(2011年12月12日~12月16日)】 未選択 2011年12月10日 今週はECB理事会やEU首脳会議など欧州関連のイベントに関心が集まりました。 週前半はS&Pがドイツを始めとした欧州のAAA6ヵ国を含む、 ユーロ圏17ヵ国の格付け見通しをネガティブにするとの観測報道で 売りが強まる場面がありましたが、ECB理事会やEU首脳会議など イベントに対する期待感から下押す動きも限定的となり、 全般的には一進一退の動きとなりました。 そして、注目されました8日のECB理事会では 政策金利が事前予想通り0.25%引き下げされて1.00%となり、 これまでの過去最低水準(4月の利上げ前の水準)へと戻されました。 また資金供給オペの3年間への期間延長や 融資担保の緩和なども発表され、市場はユーロ買いの反応となりましたが、 しかし、市場で期待されていたECBによる国債購入拡大は ドラギ総裁から否定されたことで、リスク回避の動きとなりました。 また、週末にかけてのEU首脳会議にも期待と不安が交錯しました。 協議の中でEU条約改正がEU27カ国では実施されず、 ユーロ圏17カ国と参加表明国に限定されると報じられたことで、 9日東京タイム午後にはリスク回避の動きが強まりましたが、 格付け会社フィッチが、欧州金融安定化基金(EFSF)保証付き短期証券に 最高級格付けとなる「F1+」を付与すると発表したことで、 ユーロの買い戻しの支援材料となり、NY市場では 米国のミシガン大学消費者信頼感指数が改善したこともあり、 リスク回避の後退が欧州通貨高、資源国通貨高、ドル全面安を招き、 クロス円では円安、ドル円ではやや円高が進みました。 今週は相場為替全般に11月28日の週の取引レンジ内での取引に限定されており、 材料が多かった割には明確なトレンドはでませんでした。 来週、米経済指標で注目されるのは 13日、11月小売売上高 15日、12月ニューヨーク連銀製造業景気指数、新規失業保険申請件数、 12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、 16日、11月消費者物価指数(CPI) などがあります。 また13日には、注目のFOMCが開催され、終了後に政策金利が発表されますが、 最近の米国指標の改善を受けて、QE3(追加金融緩和)の時期が 後ズレしてくるようだと、ドルの下支え要因となりそうです。 他では米財務省が12日に3年債320億ドル、13日に10年債210億ドル、 14日に30年債130億ドル規模の国債入札を実施します。 12~15日の米国債入札が安全逃避の一服によって入札が低調となれば 米国債金利の上昇となり、ドルのサポート要因になりやすいと考えられます。 そして、来週も欧州でも国債入札が予定されておりこちらにも注目ですが、 これまで同様悪いニュースがでれば、 リスク回避による欧州通貨安、資源通貨安、ドル高、 逆に政策対応の進展などの好材料がでれば、 リスク選好による欧州通貨高、資源通貨高、ドル安の反応となりそうです。 尚、先週の主要6中央銀行による協調ドル資金供給拡充策や ECBが銀行の資金繰り支援策を拡充したため、 やや流動性危機のリスクは後退しつつありますが、 ユーロ圏の金融機関の資金調達の問題は根が深く、 日米欧の主要中央銀行によるドル資金供給の強化策が発表されるまでは まだ不安定な相場が続きそうに思います。 ここ2週間ほどはもみ合い(レンジ)の動きが続きていますので、 来週は方向感がでるか注目していきたいと思います。