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FXチャンピオントレーダー 天羽義治のブログ

FXコンテストNO.1のFXトレーダー天羽義治がFXトレードについて、初心者にもわかり やすく解説します。

【来週の為替相場見通し(2012年2月6日~2月10日)】

今週はドル安水準での神経質な取引となりました。

1月下旬の米FOMCでの緩和継続姿勢が引き続きドル安圧力となり、
ユーロドルは1.30-1.32近辺と高値圏での振幅が続き、
ドル円は76.0~76.8近辺での安値圏での動きとなりました。

また、引き続きギリシャ協議がなかなか合意に至らず、
今週も発表ができない状況で、ユーロは買い進めづらい状況でした。

ドル円は昨年10月末の介入水準に接近していることで
一気には売り込めないムードや、76.00円に観測されている
オプションのバリアに絡んだ円売り・ドル買いが出たため、
76.00円に接近すると神経質な展開となりました。


また、米雇用統計をひかえて、米経済指標にも注目が集まりましたが、
底堅さはあるものの市場予想に届かない結果が多く、
リスク選好ムードも腰の入ったものとはならず、
米株は企業決算をにらみながら一進一退、
旧正月明けの中国株も方向性がはっきりしない状況が続きました。

しかし、週末に発表されました注目の米雇用統計は
予想外に強い内容となり、発表後はドルや資源国通貨が買われる展開となり、
NYダウ平均は大幅高となり、終値ベースでは2008年5月以来、
約3年9ヵ月ぶりの水準に上昇しています。


来週の米経済指標は

・7日、12月消費者信用残高
・8日、MBA住宅ローン申請指数
・9日、新規失業保険申請件数、12月卸売在庫
・10日、12月貿易収支、2月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値、
    1月月次財政収支

が予定されており、来週は週末に控える米ミシガン大指数以外は
事前予想と大幅な乖離が無い限り、相場への影響はあまりないと思われます。


週末の米雇用統計が強い内容となったことで、
量的緩和第3弾(QE3)に関しては一歩後退させたとの見方もあり、
「低金利の長期化」までもが後退したとは言えませんが、
ややドル買いが入り易い状況にはなったと考えられます。

ですので、来週はこのまま米国株の底堅さと
米国債金利の下げ止まりが続く状況ですと、、
緩やかながらもドル円、クロス円での円安の動きが
支援されやすくなると考えられますが、
一方で米国では景気回復の持続性に対する懸念や、
米国株の高値警戒感、FRBの低金利長期化の見通しなどが
残存したままでもあると言えますので、
引き続きドル安が蒸し返される円高リスクには注意が必要です。

まずは米雇用統計明けの月曜日の動きが注目となります。


また、来週注目されますのが、7日の豪中銀RBA政策金利、
9日に控える英中銀(BOE)政策金利と欧州中銀(ECB)政策金利、
そしてドラギECB総裁の定例会見になります。


この中でまず最初に発表されます豪中銀(RBA)は
欧州ソブリン危機などをうけての世界的な景気不透明感などもあり
11月、12月と連続利下げを行っていますが、
(1月は会合自体がありませんでした)
市場では今回の発表でもかなりの割合で0.25%の利下げを見込んでいます。

そして、英中銀(BOE)は今回の会合で昨年10月以来、
資産買い入れプログラムの規模を500億ポンドの拡大を発表する
緩和策の可能性が高まっており、
それぞれ短期的な豪ドル売りやポンド売りを招く可能性があります。


また、ユーロに関しても引き続きギリシャ問題や
ECB理事会での追加利下げ観測もあり、
新たなユーロ安材料が浮上してくる可能性もあり、
各国が金融緩和策を打ち出してくる(または何らかの弱材料がある)と、
追加緩和期待が後退した米ドルはセンチメントが
やや買いに傾いている事もあり、こういった他通貨の弱材料をより反映して、
ドル高に振れやすい地合いになると思われますので、
来週は米ドルのトレンドの変調を見定める週となりそうに思います。

以上、よろしければご参考にして下さい。

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