【FX市況情報】2012年1月19日 FX市況情報 2012年01月19日 昨晩はIMF(国債通貨基金)による融資原資の増額の発表を受け、 ユーロ、ポンドの欧州通貨が買われましたが、 本日ここまでもユーロ、ポンドは高止まりしており、 ユーロ円は98.60円付近、ポンド円は118.40円付近で推移しています。 ただ、豪ドル、NZドルのオセアニア通貨は 早朝に発表された第3四半期のNZ消費者物価指数が 予想から下振れたことに加え、東京タイム午前に発表されました 12月の豪雇用統計でも、雇用者数が予想に反しての減少したことが 引き続き重しとなっているようで、オセアニア両通貨は 上値の重い展開で、本日安値付近での推移となっています。 尚、アジア株は堅調に推移しており、日経平均が8600円台を回復するなど、 全般的にリスク回避ムードは後退しています。 【主要通貨の過去5日間平均トレンド】 NZドル > 豪ドル > ポンド > ユーロ > 円 > ドル 【本日のイベント】 18:00 ECB月報 18:00 ユーロ圏11月経常収支 18:30 スペイン国債入札 19:00 フランス国債入札 21:00 ECB総裁、UAE中銀総裁 会見 22:30 米新規失業保険申請件数 22:30 米12月住宅着工件数・住宅建築許可件数 22:30 米12月消費者物価指数(CPI) 24:00 米1月フィラデルフィア連銀景況指数 G20財務相代理会合[メキシコ市、20日まで] ※国際金融協会(IIF)とギリシャ政府の「債務交換協議」は 昨晩の協議では合意に至らず、今晩アテネで再開。 ⇒週末にも合意されるとの一部報道も。 【各通貨ペアのテクニカル分析による見解】 【ドル円】 昨日のドル円は安値76.64円、高値76.86円と 上下で20銭ほどの狭い値幅での推移となりました。 週明けの寄り付き後に付けた77円台を除くと、 それ以降は76.55~76.85円付近での推移となっており、 上値の重い状態が続いています。 売りの流れで見てはいますが、やや下値が切り上がってきていることもあり、 76.85円付近の上値抵抗を上抜けてきた時は注意が必要だと思います。 その時は77.10円付近までの上昇を想定していますが、 77円前半では状況を見ながら、再度売り場を探したいところです。 また、76.50円付近のサポートを割れる展開となれば、 76.00円~76.15円付近を目指す動きが想定されます。 【ユーロ円】 昨日のユーロ円は前日17日高値である98.32円を上抜けると、 徐々に買いが強まり、1/13高値98.79円をわずかに上回る 98.87円まで買われる展開となりました。 現在は高値もみ合いの動きとなっており、 ここから朝方の高値98.87円を更新してくるかに注目しています。 ここを上抜いてくる展開となれば、 99.10~99.35円くらいまでの上値余地が考えられます。 (※1月10日高値98.45円と1/13高値を結んだ レジスタンスラインにも注目しています。) ユーロは短期的には買いに傾いており、 98.00円付近を再び割れて来ない限り、 短期押し目買いと考えられます。 押し目のポイントとしましては、17日高値98.32円付近や、 1/16安値97.03円と本日朝方の高値98.87円の上昇幅に対する 調整幅(下記参照)が考えられ、 23.6%押し 98.43円 33.3%押し 98.26円 38.2%押し 98.17円 50.0%押し 97.95円 これらから、98.25~98.40円付近からの反転(押し目)を まずは待ちたいところです。 ただ、先日書きましたが、ユーロドルがダブルボトムを形成した後でも、 結果的にダマシとなり、そこから安値を更新するような市場環境でもありますので、 買いで入る場合は細心の注意を払いたいところです。 【ポンド円】 昨日のポンド円はここ最近のレンジ上限である118.20円付近を 上抜いたことで買いが強まり、118.62円まで上昇しました。 118円前半での戻り売りで考えてはいましたが、 昨晩に配信させて頂きましたように、ユーロ買い、ポンド買い意欲が強く、 ユーロ/豪ドル、ポンド/豪ドルでも短期的な流れが変化してきていたことで、 結果的にはその後急激に買われましたので、売り見送りの判断は正解でした。 また、テクニカル的には1/4高値と1/11高値119.10円を結んだ ダウントレンドをブレイクしており、またネックラインの1/9安値118.25円を 引け値ベースで回復してきているように、 短期的には買い戻しが優勢になる展開が考えられます。 117.90円以下となると、再度売りの展開となりそうですが、 これまでのレンジ上限付近の118.10~118.30円付近での 押し目買いが良さそうに思います。 尚、朝方の高値118.62円を上抜いてくる展開となりますと、 118.95円~119.25円(1/10高値119.10円付近)までの上昇が考えられます。 【豪ドル円】 昨日の豪ドル円は安値が79.45円と下値サポートとして見てました 79.40~79.50円で支えられ、その後はジリ高の展開となり、 前日17日の高値80.11円をわずかに上回る80.18円まで買われました。 現在は本日午前に発表されました雇用統計の弱い結果を受け、 79.70円付近で推移していますが、 現時点では引き続き79.40~79.50円を下値サポートと見て、 押し目買いのイメージでいます。 ただ、このサポートライン(昨日の安値79.45円)を下抜けると、 ダブルトップの完成となり、ダブルトップのターゲットは 78.80円付近となりますので、79.00~79.10円の下値サポートは 強いと思いますが、昨日の安値を割り込む展開には 注意しておく必要があります。 尚、昨日、今日の動きを見ると、80円台は重く感じますが、 直近の高値を抜けてくるようだと12/2高値80.50円付近を 目指す展開が考えられます。 以上、よろしければご参考にして下さい。 PR