【FX市況情報】2012年1月12日 FX市況情報 2012年01月12日 本日ここまではこの後の欧州のイベントを控え、 方向感に乏しい展開となっています。 ドル円は76.82-92円の10ポイント内での小動き。 ユーロドルは上下に振れる場面もありましたが、 1.2700~1.2728の狭いレンジでの値動きとなっています。 尚、本日は日本を訪問しているガイトナー米財務長官と 安住財務相の会談が行われましたが、 主要テーマはイラン情勢のようで、為替問題に関しては、 有意義な会話が出来たが詳細はコメントしないと財務相は述べ、 市場で目立った反応は見られませんでした。 【主要通貨の過去5日間平均トレンド】 NZドル > 円 > 豪ドル > ドル > ユーロ > ポンド 【本日のイベント】 18:30 スペイン債入札 18:30 英11月鉱工業生産 18:30 英11月製造業生産高 19:00 イタリア短期証券入札 19:00 ユーロ圏11月鉱工業生産 21:00 英中銀、政策金利発表 21:45 欧州中銀、政策金利発表 22:30 ドラギECB総裁、記者会見 22:30 米12月小売売上高 22:30 米新規失業保険申請件数 24:00 米11月企業在庫 ※本日はスペイン債やイタリア短期証券入札、ECB理事会、 ドラギ総裁の会見が特に注目されています。 結果次第では相場が乱高下することが想定されますので、 注意して見ていきたいところです。 【各通貨ペアのテクニカル分析による見解】 【ドル円】 ドル円は昨晩77円台に何度かチャレンジしましたが、 高値が77.03円と、また77円台での滞空時間が短かったこともあり、 77円台では上値が重い印象です。 現在は76.80円台のここ最近の定位置に戻っており、 朝から狭いレンジで、方向感のない動きとなっています。 ここから昨晩の高値を上抜き、1/6高値77.33円を目指すのか、 逆にここ数日の強いサポートとなっている76.75ラインを下抜け、 売られる展開となるのかに注目しています。 ドル円は77円前半は重いと見ていますので、 昨晩の高値を上抜けても、77.10円~1/6高値77.33円付近での 戻り売りで見ています。 ただ、1/6高値を抜けて来る展開や、イベントによって 買いの勢いが強い場合は十分に注意する必要があります。 尚、下値サポートとなっている76.75円ラインを明確に割ってくるようですと、 (1/4安値76.60円付近は抵抗となるので注意) 目先の下値は76.20~76.30円付近まであると見ています。 ※1/4安値76.60円割れの下値目標値は75.87円。 【ユーロ円】 昨日のユーロ円は高値が98.37円と98.30~98.50円の上値抵抗で抑えられ、 午前中の安値を割りこむと売りが強まる展開となり、 1/9安値97.27円に迫る97.42円まで下落しました。 売り込まれてからは徐々に買い戻される動きとなっていますが、 戻りは鈍く、イベントの結果次第のところはありますが、 ここ最近の動きと同様に、「緩い買い戻し⇒下落」のパターンかと見ています。 イベントを控えて仕掛けづらいところですが、 97.90円付近がチャートでは重く感じられ、 この付近で売られる展開となるようですと、 1/9安値97.27円をまずは目指すことが考えられますが、 さらに突っ込むようですと、96.85円付近くらいまでは 下値余地があると見ています。 ただ、98.30~98.50円の上値抵抗を上抜けた時は 買いが強まることが考えられますので、 その時は99円付近までの上昇は想定しておきたいところです。 【ポンド円】 昨日のポンド円は119.10円の高値を付けた後、売りが強まり、 前日の安値118.71円を割りこむと急落する展開となり、 結局117.70円まで売られることとなりました。 1/9安値118.24円を割りこんでいますので、 まずはこれをレジスタンスラインと見て、 戻り売りのスタンスが良いように思います。 また、本日ここまでの動きを見ましても、 買いが全く入っていない状況ですので、 再度の下落の可能性は高いと考えられます。 尚、1/9安値118.24円をネックラインとして考えた場合の下値ターゲットは 1/4高値からのV計算値で117.38円、N計算値で117.16円となります。 ※また、ここからの下値サポートとしては10/6安値116.96円や 9/22安値116.81円が考えられます。 ポンドもBOE政策金利が今晩予定されていますし、 ユーロの動向につられる展開が考えられますが、 1/9安値118.24円を上抜けていく展開となった場合は 119円を目指した買い戻しが考えられますので、 その時は、売りは注意が必要だと思います。 【豪ドル円】 豪ドル円は昨日2度79円割れを試しましたが、 79円ラインでは下値が堅く、またユーロ円、ポンド円と違い、 短期・中期トレンドは上向きとなっていた為、 79円をサポートとしての押し目買いで見ていましたが、 イベント前と言う事もありますが、 79.30円を前に上値の重い動きとなっています。 現在は78.95円~79.35円付近のレンジと想定していますが、 大きく動きてきた際のポイントとしては 上は79.50~79.70円付近の強い上値抵抗を上抜けることができるか、 下は78.85~78.95円付近の下値支持を下抜ける事ができるかに注目しています。 79.70円を上抜けていく展開となりますと、 12/2高値80.50円付近を目指す動きが考えられ、 逆に78.85円を割り込む展開となるようですと、 78.10円付近を目指す展開が考えられます。 以上、よろしければ、ご参考にして下さい。 PR