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FXチャンピオントレーダー 天羽義治のブログ

FXコンテストNO.1のFXトレーダー天羽義治がFXトレードについて、初心者にもわかり やすく解説します。

【FX市況情報】2012年2月9日

本日ここまではドル円が続伸し、
クロス円は一時下落する場面もありましたが、堅調に推移しています。

背景としてはギリシャ財政再建と追加支援実施の進展観測のほか、
9日ECB理事会後の総裁会見で危機対応に向けた
資金供給の継続が示唆されることへの期待感などから、
リスク選好ムードが高まり、円が売られ、
ユーロや豪ドルなどが買われやすい状況となりました。


【主要通貨の過去5日間平均トレンド】

豪ドル > ユーロ > NZドル > ドル > ポンド > 円


【本日のイベント】

18:30 英12月鉱工業生産指数、製造業生産指数
18:30 英12月商品貿易収支
21:00 英中銀、政策金利発表
21:45 欧州中銀、政策金利発表
22:30 ドラギECB総裁、定例記者会見
22:30 米新規失業保険申請件数
24:00 米12月卸売在庫

※EU財務相会合緊急開催(10日2時)


【各通貨ペアのテクニカル分析による見解】
 
【ドル円】

昨日のドル円は夕方に77.18円まで上昇しましたが、
その後は売りが優勢の展開となり、
一時76.70円まで急落する場面もありました。

ただ、その後は徐々に買い戻しが入り、
本日も朝から買いが優勢で、昼過ぎには77.22円まで買われ、
昨日の高値を更新する動きとなっています。

ギリシャ関連の報道により、一喜一憂する展開で、
不安定な相場つきではありますが、
チャートでは昨日の急落を戻してきたように、
現在は買いが優勢の展開と考えられます。


ただ、ここからは77.30~77.35付近の上値抵抗ラインとの攻防が控えており、
ここでの売り圧力は強いと考えられますので、
ここを突破できるかがポイントになりそうです。

ここを抜けて来るようですと、
77.60~77.75円付近までは上昇し易くなると見ています。

尚、下値のサポートとしては節目77.00円や
昨晩の急落後の安値76.70円付近が考えられます。


【ユーロ円】

昨日のユーロ円は日中に102.44円まで上昇しましたが、
11/25安値102.48円、12/21高値102.52円といった
上値抵抗が上値を抑え、NY時間に101.64円まで売られました。

ただ、2/8の4時台の安値101.60円付近がサポートになり、
そこからは底堅い動きとなっていました。


そして、本日ギリシャ問題の進展の報道もあり、買いが強まり、
まずはネックラインとしてポイントとなる1/26高値102.20円を上抜き、
さらに昨日の高値や上記の102.50円付近の上値抵抗を越え、
102.76円まで高値を伸ばしています。

シンプルに考えますと、1/26高値102.20円を抜けてきているので、
買いの流れと考えられ、1/26高値を割り込む展開とならなければ、
上値目標値は

・N計算値:104.41円(1/16安値97.03円、1/26高値、2/1安値99.24円で計算)
・V計算値(倍返し):105.16円(1/26高値から2/1安値で計算)

となり、今晩は重要イベントがありますので、
ユーロ買い材料となりますと、上記ターゲットを狙いにいくと思いますが、
逆に102.20円を割れていくような動きになりますと、
売りが優勢の展開になることが考えられます。


尚、ユーロドルも本日の安値が1.3214となり、
先日書きました1.302~1.323のブレイク済のレンジの
サポートを確認しましたので、買いが優勢と考えられ、
このままレンジ内に押し戻されることがなければ、
レンジ幅の倍返し、1.34前半を狙いにいく展開が考えられます。


【ポンド円】

昨日のポンド円は昨年12月に上値を抑えられました
122.70円付近の上値抵抗を瞬間突破しましたが、
買いは続かずにその後は反落する動きとなりました。

一時121円後半で踏ん張る動きもありましたが、
すぐに売り直され、121.39円まで下落し、
前日の上昇分を往って来いとなりましたが、
安値をつけてからは急激に買い戻しが入り、
122円手前まで買われ、その後は121円後半でのもみ合いとなりました。

本日ここまでは他通貨の上昇に合わせ、買われていますが、
本日のBOE金融政策発表で、資産買い取り枠の拡大が
弱材料視されており、他通貨に比べて、買い戻しは鈍いです。

こちらもBOEやその後のユーロイベントの結果次第となりそうですが、
現時点では力強さは感じられませんので、
まずは昨日の高値を上抜いてくるかがポイントになりそうです。

さすがに上値抵抗として強い、122.70円付近(昨日の高値)を抜けますと、
しっかりしてきそうですが、昨日の日足の十字線や
ポンドドルの日足の高値陰線を見ますと、買いでは考え難く、
流れが売りに転じる可能性も考えておきたいところです。


【豪ドル円】

昨日の豪ドル円は高値で83.60円までいき、
介入のあった10/31高値の83.93円まであと少しと迫りましたが、
2/1からなる、チャンネルラインの上限ラインで抑えられ、
その後は売り優勢となり、NY時間に82.77円まで下落しました。

その後は買い戻しが入りましたが、83円前半で推移し、
上値の重い展開となっていました。

そして、本日9時台につけた安値82.84円が
2/1安値からのアップトレンドにサポートされ、
(正確にはわずかに届きませんでした)
その後は買いが優勢の展開となっています。

先程、高値で83.54円まで買われ、
昨日の高値83.60円に迫る展開となっています。


トレンドは上向きとなっていますが、
ここで昨日の高値を越えてこれるかがまずはポイントとなりそうです。

ここで昨日の高値を上抜けれずに反落する動きとなり、
2/1安値からのアップトレンド(83.00円付近・切り上げ)や
昨晩の安値82.77円を割りこみますと、
トレンドブレイク、ダブルトップの完成と
流れが売りに傾くことが考えられますので、
特に83円付近からの動きには注意しておきたいところです。


尚、現在のチャンネルラインが継続となるようですと、
現時点では上限ラインは84.00円付近にありますので、
介入のあった10/31高値の83.93円を取りにくることが考えられ、
さらにライン上限を上抜けて買いが強まるような動きとなりますと、
昨日も書かせて頂きましたが、

1/26高値82.83円をネックラインとした場合、

・1/31安値80.50円からの倍返し85.16円、
・1/9安値78.07円、1/26高値、1/31安値で考えたN計算値85.26円

が上値目標値として考えられます。


本日は欧州関連の重要イベントが目白押しで、
相場が二転三転する可能性も高いと思いますので、
いつも以上に慎重に見ていきたいところです。

以上、よろしければ、ご参考にして下さい。

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