【FX市況情報】2012年1月10日 FX市況情報 2012年01月10日 本日ここまではドルがじり安の動きとなっています。 アジア株式市場が堅調に推移していることで、 資源国通貨高が進んでいるほか、 昨日、夫人のインサイダー取引疑惑への責任を取る形で、 ヒルデブランド・スイス中銀総裁が辞任を表明したことを背景に、 通貨政策に対する影響がでるとの思惑から、 スイスフラン高が進んでいることを受けて、 ドルが全体的に弱含みの展開になっています。 【主要通貨の過去5日間平均トレンド】 ドル > 円 > NZドル > ポンド > 豪ドル > ユーロ 【本日のイベント】 22:15 加12月住宅着工件数 24:00 米11月卸売在庫 【各通貨ペアのテクニカル分析による見解】 【ドル円】 76.75円付近では下値のサポートも強く、 底堅い動きを見せていますが、 先週末の雇用統計後から上値が重く、 徐々に上値をが切り下がってきている状況です。 基本的には戻り売りスタンスで見ていますが、 30分足や時間足で見ると、チャートパターンの下降三角形型 「ディセンディングトライアングル」のようになっており、 このまま下抜ける可能性も高いと見ています。 もし、現在下値を支えている76.75ラインを下抜けた場合、 このディセンディングトライアングルの下値ターゲットは 76.55円付近となり、1/4安値76.60円付近を目指す展開が考えられますが、 下抜けられずに、逆に76.90円付近を上抜いてくる展開となれば、 また展開が変わってきますので、その点は注意が必要です。 1/4安値76.60円付近をさらに下回っていくようですと、 76円割れ(75.87円)の下値目標値も出てきますが、 目先の下値は76.20~76.30円付近までで見ています。 【ユーロ円】 トレンドは依然として下向きのままですが、 昨日の朝に97.27円の安値を付けてからは 下値は切り上がってきており、 まだリバウンド(買い戻し)の動きが続くようにも見えます。 昨日からのユーロ買いの流れがどの程度継続するか、 注目していきたいところですが、本日ここまでの動きとしては 午前中に昨晩の高値で抑えられた後、 97.27円の安値からのアップトレンドをブレイクする場面もありましたが、 特に下押しする場面もなく、しっかりした動きになっています。 現時点では、昨晩の高値、午前中の高値の98.30円付近が レジスタンスとして考えられますが、これを上抜いて来るようだと、 昨日も書きましたが下記が戻りのポイントとして考えられます。 ・12/2高値105.67円と本日安値97.27円までの下落に対する調整幅 38.2%戻し 100.47円 33.3%戻し 100.06円 23.6%戻し 99.25円 ・12/21高値102.53円と本日安値97.27円までの下落に対する調整幅 61.8%戻し 100.52円 50.0%戻し 99.90円 38.2%戻し 99.27円 33.3%戻し 99.02円 23.6%戻し 98.51円 まずは98.50円付近が目先の上値ポイントとなりそうですが、 99.20円付近までは反発してくることも考えられます。 買いで入る場合は高値の更新が止まり、直近の安値を下回ってきた時は 流れが変化してきている可能性がありますので、注意して見ていく必要があります。 【ポンド円】 ポンド円はクロス円の中でも上値が重く感じられ、 119.00円付近から1/4高値120.18円からのダウントレンドの位置する 119.20円(切り下げ)付近、まで引きつけて、 戻り高値を売るのが良いように思います。 尚、1/3安値118.96円からなるブレイク済のアップトレンドが 119.38円付近(切り上げ)に位置していますので、 このトレンドに回復してくるようですと、 120円前半を目指した買いの流れになってくると見ています。 ※カッコで切り上げ、切り下げと書いているのは 時間の経過とともに、ポイントとなる値段は切り上げていく、 また切り下げていくということを表しています。 ※アップトレンドの場合は時間の経過とともに値段は切り上げていき、 ダウントレンドの場合は時間の経過とともに値段は切り下げていきます。 【豪ドル円】 昨晩からずっと買いが継続しており、 現在は戻り売りのポイントとして見ていました 1/4高値79.70円からのダウントレンドをブレイクし、 11/25安値からのアップトレンドにやや回復してきており、 上記レジスタンスラインでは一度も抑えられることなく、 雇用統計後の高値79.35円まで、このまま往って来いと なりそうな動きとなっています。 問題はこのまま11/25安値からのアップトレンドをこのまま維持できるのか、 1/4高値からのダウントレンドに押し戻されずに、買われていくのかですが、 昨日も少し書きましたが、昨日はダブルトップ完成とならずに反転したように、 78.10~79.60円付近でのレンジ相場の可能性もあり、 その点には注意が必要だと思います。 79.10円以下となるようだとアップトレンドのレジスタンス確認と判断し、 売りを検討したいところですが、トレンドに戻る動きとなれば、 79.50~79.70円くらいまでの上昇はあると見ています。 尚、反転した場合の下値目処としては 78.50~78.70円付近をまずは想定しています。 以上、よろしければご参考にして下さい。 PR