【FX市況情報】2011年12月5日 FX市況情報 2011年12月05日 本日は早朝にイタリアが新財政再建策を決定したことで欧州債務不安が一服し、 クロス円は週末の引け値より高く始まりました。 ただ、本日は注目される経済指標がなく、判断材料に乏しい上、 週末にはECB理事会やEU首脳会談が予定されていることから、 方向感が出にくく、やや鈍い動きとなっています。 【主要通貨の短期強弱トレンド】 豪ドル > NZドル > ユーロ > ポンド > 円 > ドル 【各通貨ペアのテクニカル分析による見解】 【ドル円】 11/30高値78.15円を前にして、現在はやや上値が重そうにも見えますが、 上昇トレンドは継続しています。 11/18安値76.56円からの上昇トレンドラインが77.60円付近に位置し、 これを下値サポートとして、11/29高値78.28円を目指す展開が予想されます。 11/30安値77.28円を割り込むと流れが変化してくる可能性があります。 尚、78.28円の高値をしっかり抜いてくる展開となれば、 そこからの上値目標は79.05円付近となります。 【ユーロ円】 週末の安値104.11円が11/25安値102.48円からの上昇トレンドが意識され、 下値サポートとなった様に、上昇トレンドは継続と考えられますが、 週末のローソク足が上髭陰線となっており、本日の買い戻しも鈍い為、 現時点では積極的に買っていく状態ではないと思います。 1125安値からのトレンドの位置する104.20円付近まで引き付けるか、 もしくは朝の高値104.77円を上抜くまでは買いは慎重に行うのが良いと思います。 むしろ、週末の雇用統計前の高値である105.43円付近、 105.30~105.50円付近まで一気に買われ、戻り高値となるようですと、 高値ロスカットとして、そこは売りで対処するのも良いかもしれません。 【ポンド円】 ポンド円はここ最近の高値が 12/1 122.50円 12/2 122.50円 12/2 122.63円 と122.50~122.65円のレジスタンスが強力で、 トリプルトップのような形になっています。 このトリプルトップのネックラインとなると、 判断が難しいところですが、121.00円~121.40円の下値抵抗は強く、 121.00円を明確に割れて来るようだと、売りが有利な展開が考えられます。 また121.00円ラインは11/25安値119.34円と週末高値122.63円の 半値押しラインとも重なりますので、ここは下値のポイントとなりそうです。 【豪ドル円】 ここ最近は買いの場面では一番買われやすいですが、 売りの場面では一番売られやすいように、 判断を誤ると危険な通貨ペアだと思います。 先週からここまで押し目らしい押しを入れずに上昇しており、 崩れるとなれば、その反動も大きいと考えられます。 豪ドル円については、11/25安値からの鋭角的なアップトレンドを 先程からやや割り込んできており、ここで踏ん張れないようだと、 目先は調整が入る可能性も考えられます。 また、過去を見ましても、79.50~80.50円付近は節目となっているケースもあり、 週末の高値が目先は残る可能性も考えられます。 11/30ごろから高値もみ合いで、徐々に下値が切り上がる感じで動いていた為、 ここを明確に割れるとというラインが12/1安値の78.82円と距離がありますが、 まずは週末の安値79.47円を割りこんでくる動きには要注意だと思います。 調整の目安としては 11/25安値と週末高値をフィボナッチで計算しますと、 23.6%押し 79.17円 33.3%押し 78.61円 38.2%押し 78.33円 50.0%押し 77.65円 となり、週末の高値が目先の高値となるようだと、 33.3%押しである78.61円付近まで(12/1安値と近い)は 調整が入る可能性が考えられます。 ユーロ/豪ドル、ポンド/豪ドルが時間足で見ると、 ダブルボトムの様な形で切り返してきており、 ユーロ高/豪ドル安、ポンド高/豪ドル安と、 現在はリスク回避の時の動きになってきているので、 注意が必要だと思います。 PR