【FX市況情報】2011年12月19日 FX市況情報 2011年12月19日 本日の東京市場では序盤は前週末からの ユーロ圏諸国の格付け見通しや格下げなどを受けた リスク回避のドル買いの流れとなりましたが、 さらに、正午すぎに北朝鮮の金総書記死去との発表を受けて アジア株全般に下落の動きが波及し、 為替市場では有事のドル買いから、ドル買いの流れが広がりました。 しかし、目先は大きな混乱はないだろうとの見方が多く、 相場は徐々にドル高が緩和される動きとなっています。 【主要通貨の過去5日間平均トレンド】 ドル > 円 > > NZドル > ポンド > 豪ドル > ユーロ 【本日のイベント】 本日のイベント 18:00 欧州経常収支-10月 19:00 欧州建設支出-10月 19:00 欧州建設支出-10月(前年比) 22:30 加卸売売上高-10月 23:00 フランス短期証券入札 23:30 ユーロ圏財務相の電話会合 【各通貨ペアのテクニカル分析による見解】 【ドル円】 78.10円台が重く、週末は一度77.61円まで売られる場面もありましたが、 12/13安値77.63円や11/29高値からのダウントレンドがサポートとなり、 徐々に値を戻す展開となっていました。 そこに金総書記死去の報道が入り、一時78.16円まで上昇しましたが、 14日、15日に抑えられた78.15円のレジスタンスを抜けずに、 現在は77.95円付近まで下落しました。 11/18安値からのアップトレンド77.40円付近を割り込むまでは 押し目買いの相場とも考えられますが、 現在は77.60~78.15円付近のややレンジ気味の動きになってきており、 このレンジブレイクには注意しておきたいところです。 尚、上限ラインのブレイクとなると、まずは11/29高値78.28円が意識され、 さらに上抜く展開となるようですと、長期ダウントレンドの位置してくる 78.50~78.60円の78円半ば付近までの上昇も考えられます。 逆に下限の77.60円のブレイクとなりますと、 11/18安値からのアップトレンド77.40円付近や 12/8安値77.11円付近が意識される展開となりそうです。 【ユーロ円】 週末17日の安値は101.11円となっており、 15日安値101.03円、101.08円とありますように、 101円ラインでは底堅さを感じますが、 先週半ばごろからずっと101.00~101.85円の間で動いており、 このレンジをどちらに抜けるのかがポイントになりそうです。 これだけの期間もみ合っていますので、 レンジブレイクとなった場合には 上方ブレイク(上抜け)の場合は、11/25安値102.48円付近や レンジ幅の倍返しである102.70円付近が上値目標として意識されそうです。 逆に下方ブレイク(下抜け)の場合は10/4安値100.74円付近や レンジ幅の倍返しである100.15円付近が下値目標として意識されそうです。 【ポンド円】 綺麗な下降チャンネルの形成とはなっていませんので、 まずは先週末16日の高値121.13円が12/14高値121.13円を意識し、 ちょうど上値を抑えられた形ですので、上値抵抗ラインを121.15円付近とし、 先週末の安値が120.41円と1/15安値120.27円まで届かずに終わっていますが、 下値サポートラインを120.25円付近として、 120.25円~121.15円のレンジでまずは見ていくのがいいように思います。 同じような値位置でのもみ合いが続いていますので、 トレンドが発生する動きには注目です。 【豪ドル円】 先週末は一時78.00円まで買われる動きとなりましたが、 12/8高値と12/14高値を結んだダウントレンドがレジスタンスとなり、 その後は反落する動きとなりました。 ただ、反落後に本日も安値が77.10円となっており、 12/15安値76.96円を更新しに行く動きまでにはなっておらず、 77円付近がやや堅くなってきている感じもあります。 まずは12/8高値からのダウントレンドを意識して見ていきたいところですが、 12/15安値を下抜ける展開となるようですと、 下値目標値としては76円割れも考えられますが、 逆にダウントレンドブレイク(77.60円付近)の場合は まずは78.00円付近までの買い戻しが考えられ、 さらに上抜ける展開となるようでしたら、12/14の戻り高値78.28円、 12/8高値と12/15安値の半値戻しライン78.55円付近を目指す展開が考えられます。 PR